頭の中はこんなもんです。


Filemaker Pro のオブジェクトフィールドに保存されたファイル(画像)のファイル名を変更する方法 / 2015年8月28日

表題の通り、「Filemaker Pro のオブジェクトフィールドに保存されたファイル(画像)のファイル名を変更する方法」を調べたのだけれど、オブジェクトフィールド内の処理だけではできそうにないので、考えてみた。

手順は以下のとおり。

  1. オブジェクトフィールドには既に画像が保存されている状態(ファイル名は保存時のまま)
  2. オブジェクトフィールドの保存されている画像の拡張子を取得し、変数1に保持する
  3. 変数2に計算式で(該当レコードの番号とかの)付けたい名前を生成する
  4. オブジェクトフィールドのデータ(画像)を上記のファイル名:変数2+拡張子:変数1で特定の場所(デスクトップや専用のフォルダ)に書出す
  5. オブジェクトフィールドのデータを空に(削除)する
  6. 先ほど書きだした画像ファイルを、先ほど空にしたオブジェクトフィールドにインポートする

全然スマートじゃないけど、とりあえずこれで目的は達成できる。

上記を行った環境は以下のとおり

  • MacOS OS X Yosemite 10.10.5
  • Filemaker Pro 13 Advanced 13.0v9
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「Appleはデザインはいいけど技術はいまいち・・・」ってどうよ? / 2015年6月15日

WWDCが終わって、「Appleはデザインはいいけど技術はいまいち・・・」的な記事をいくつか見かけたのだけれど、なんだかちょっと引っかかる。

「Appleはデザインはいいけど技術はいまいち?それが何か?」と僕は思っているのです。

何に引っかかっているのかを考えてみると、Appleという会社のそもそもの捉え方がちがっているのだと気づいた。

Appleは「IT企業」と分類されている。
だからこそ「デザインはいいけど技術は・・・」という評価にもつながるのだろうけれど、んじゃIT企業ってなんだよ?と考えてみると、これが結構いい加減な分類方法に思えてくる。

よく並べて比較されるのがGoogleやAmazon、Microsoftあたりだろう。
でも、それぞれを見てみると、やってることはぜんぜん違う。

Googleは検索サービスを提供する会社だし、Amazonはネット通販サービスを提供する会社。MicrosoftはOSとアプリケーションと開発環境を提供する会社だ。
提供している製品やサービスに、共通点はない。
(近いことやほぼ同じようなこともあるにはあるけれど、主戦場はそこではない)

共通するのは、提供するサービスや製品がITを基盤に作られているという点だけだ。

んじゃ、Appleは何を提供している会社なのか?
僕はAppleは「デザインの会社」だと思うのです。

もう少し細かく言うと、ユーザーの体験(Experience)を実現するインターフェースをデザインする会社。

MacのOSでは、それまではキーボードでコマンドラインでの入力しかできなかったコンピュータに、GUIとマウスという新しいインターフェースをデザインして、ユーザーの敷居を大きく下げた。

iPodでは、クリックホイールと曲のセレクト画面、それにHDDを組み合わせたインターフェースのデザインで、カセットテープやCDなどの媒体に縛られない音楽体験を実現した。

iPhoneでは、タッチスクリーンというインターフェースをデザインすることで、パソコンの画面に縛られていたインターネットを携帯電話の中にも移植した。

これ左様に、Appleはユーザーの体験(を実現するインターフェース)をデザインし、提供してきた会社なのだ。

Apple製品の画面の美しさや製品の手触りの良さ、パッケージのしつらえのこだわりに至るまで、ユーザーが体験する事にとことんこだわったデザインこそが、Appleの価値だし、存在理由なのだ。

だから、冒頭の「Appleはデザインはいいけど技術はいまいち・・・」的な記事は全然的はずれと言わざるをえない。

Appleにとって、技術は目指すデザインを実現するための手段でしかない。
(っていうか、ITとか技術って本来そういうもんでしょ?)

目指すユーザー体験やユーザーインタフェースが実現されているなら、そこに使われている技術が最先端であろうとなかろうと、そんなことはどーでも良いのだ。

それに、(僕も詳しいわけではないけれど)Appleが技術的に遅れているとも思わない。
Appleが公表している技術は、今実現したいインターフェースデザインを実現するための技術を使っているというだけで、(技術があるということを)見せるためだけの技術は公表されていないだけのことだと思います。

 

と、Appleについて熱く語っている場合ではなくて、自分は何を提供するのか?を考えていたのでした。

社名の「ポータル」は、”入り口”という意味です。
「ITに不案内な人のためのITサービス」「IT活用の入り口」になりたいと、今も考えています。

ホームページの制作や、社内業務の仕組みづくりなど、ITに関するよろずご相談賜ります。

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SEOは時代遅れなのか? / 2015年5月7日

先日、初めてのお取引となるお客さんとホームページリニューアルの打ち合わせをする中で、「SEOは不要」と言われた。

お客さん曰く、「なぜなら、今となっては検索エンジンで見つけて頂く時代ではありません。
LINE@で地域限定、お客様限定、のダイレクトメールを安価で発行できる時代だからです。
ホームページをリニューアルする目的は、交流会などで知り合った方へこんなことしていますを示すだけです。」
とのこと。

そのお客さんがいうことを全面的に認めるわけではないのだけれど、さほどITに詳しいとは思えないお客さんに、そこまではっきりと世間の傾向を言われたことが正直ショックだった。

たしかに最近、「検索エンジンからの流入が減っている」という記事をアフィリエイトなどで稼いでいるブロガーさんたちが書かれているのを目にもした。
その時は「FacebookとかのSNSの影響が強くなってきたんだなぁ。」程度の印象しか持たなかったのだけれど、変化は僕が思っている以上に大きく急激に変わってきているのかもしれない。

Googleは、モバイルフレンドリーなどの新基準を設けて、ウェブ制作者にコーディングのアップデートを求めている。
けれど、ホームページオーナーが検索エンジンからの流入を当てにしなくなってSEOに期待しなくなると、ホームページオーナーにとってはコーディング技術なんていう裏側のことは今まで以上にどうでも良く、お金を出す価値がなくなっちゃうんじゃないだろうか?

それとも、SEOを前提とした検索エンジンに理解してもらいやすいコーディングから、ウェブ上での表現を豊かにするような、また別のコーディングの技術が価値を持つように変わっていくのかも知れない。

今回はお客さんの言葉で大変勉強になりました。
どんなことにも対応できるように、しっかりキャッチアップしていかないといけないですね。

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大事なのは抽象イメージ(多分) / 2015年4月28日

昨日はボランティア活動されてる方からご相談をいただいた。

障がいを持つお子さんを持つ親御さんの集まりで、学校などで紙芝居などをボランティアで行っているグループとのこと。

グループの主要メンバーの方(いずれも主婦のお三方)と、日曜昼間のファミレスで、顔合わせを兼ねて打ち合わせ。

要件としては、ボランティアグループの活動で、日程調整やら参加・不参加の人員調整が大変なんで、Webを使ってどうにかうまくやる方法はないか?ってことでした。
もちろん廉価もしくは無料で。←ここ大事。

グループの概要は以下のとおり

  • メンバーは約30名
  • メンバーにITに詳しい人はいない
  • パソコンを持ってる人もいるがメールとWebを見るくらい
  • 携帯は、ガラケーの人もスマホの人もいる

当初、電話で依頼を受けた時は、外部向けホームページと内部向けのグループウェア的なサービスを一括で構築できるサービスの利用を提案しようかと考えていたのだけれど、どうも最初からそこまでやるのは負担が大きすぎると判断。

シンプルなグループウェア(サイボウズLive)をお薦めした。
これならガラケーでもスマホでも使えるし、そして何より無料だ。
LINEを使うという手もなくはないのだが、スケジュールや掲示板機能を使うこと、ガラケーユーザーのことを考えて、今回は見送った。

サイボウズLiveの実際の画面を見てもらいながら主な機能の説明を行ったが、カレンダー機能や掲示板機能、チャット機能など、必要とする要件は満たされているようなので、このサービスを利用することに決定!。

早速、実際にその場でグループを作って、各自のアカウントも作って、運用を始めてもらうことにした。
慣れるまで当面は僕がグループ管理者を代行する。

こういうことは、使ってみないことには何も始まらない。
あれこれ言う暇があったら実際に使ってみるのが一番!なのだ。

しかし今回説明している中で感じたのは、『ITに慣れていない人にとって、「サービス」の抽象的なイメージというのが、なかなかつかめないのだなぁ。』ということ。

「ログイン」って何か?とか、「ID/パスワード認証」が何に対して行われているのか?とか・・・。言葉で言うのは難しいのだけれど、そういったことが何の実感もイメージもないんだな、ということを感じたのでした。

不慣れな人にとっては、ひとつの画面、ひとつのボタンが、そこにストーリーや流れといった位置づけのイメージがない機能そのものなのだ。

サービス事業者の説明も、機能説明に終始していて、そういったことは最近あんまり見かけることがないように思う。

そこで、今回僕が説明に使った(その場で描いた)のが下図。

Scannable の文書一つひとつの用語や流れを説明しながら描いて見せることで、やっとログインの意味やグループに参加するということのイメージが頭のなかに描けたようです。

ITが苦手という人は、こういった全体を俯瞰した抽象的な図をイメージするように心がけると、理解が進むのじゃぁないだろうか?。

サービスの提供者の方も、機能だけではなく、もう少しこういった全体のイメージの説明を充実させてみたら、ユーザーの理解の助けに良いかもよ。

ちょっと古い2007年初版の本だけど、慣れない人には無機質に思われるパソコンが、ちょっと血の通った存在に感じられる書籍をご紹介。
キンドル版も出ているようなので、ぜひ!。

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Googleなんかの自動運転自動車が実現したら / 2014年7月22日

Google やトヨタが開発実験している自動運転自動車が実用化されるようになったら、どんなことが起こるのか?僕なりに想像してみた。

まず、タクシーの運転手が職を失う。
自動車が自動で運転するんだから、当然その運転手は要らなくなる。
勤務時間も福利厚生も考えなくていいのだから、コスト削減に効果テキメン!なおかつ、事故も起こさないとなればタクシー会社にとっては願ったりかなったりなんじゃないだろうか?

「流しのタクシーを捕まえる」なんてこともなくなる。
タクシー車両は、利用履歴のビッグデータから導き出され、最適に配置されるから、「流し」なんていうタクシー会社にとっての無駄はなくせてしまうのだ。

ユーザーは「Uber」みたいなアプリで配車を手配するのが一般的になる。
最適に配置されたタクシーは、最小の時間でユーザーのいる場所に配車され、待ち時間は最小化される。

コストが下がって、待たずに使える移動手段が手にはいるのだから、消費者は自動車を買わなくなる。
トヨタなどの自動車メーカーが自動運転車の開発に積極的でないのはこのためなんじゃないか?とすら思う。

同様のことはトラックやバス、ひいては自動車物流業全体にも及ぶんじゃないだろうか?
宅配便の集荷/配送も(特定の住所ではなく)ユーザーが今いる場所で行えるようになるかもしれない。

もしかしたらロボット産業もこの分野で重要になるかもしれない。
乗客とのインターフェースとして、基本的な接客や移動中のヨモヤマ話をするタクシー運転手ロボットみたいなのが出てくるんじゃないか?と僕は睨んでいる。

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今日のお題「”マウス操作で手首が痛い”を解消する」 / 2013年7月12日

「最近急にコンピュータを操作する時間が増えて、マウスを操作する腕の手首が痛くなる。解消する方法はあるか?」とのお問い合わせ。

聞けば、「研究資料として、運動選手の動画をキャプチャして、身体の部位にアンカーポイントをつけていくのだけれど、1秒間あたり60フレームの動画に、1フレーム当り24個のアンカーポイントを数十秒分。それを15セット作らないといけない。」とか、よくわけが分かりませんが・・・。

まぁ、要するに「すごくいっぱい細かな場所を指定してクリックし続ける」という作業をしているらしいのです。

確かにマウスだと手首での操作が中心になるので、痛みも出てしまいそうです。
それに軽くなったとはいえ、電池を内蔵しているワイヤレスマウスでは、それ自身の重量減にも自ずと限界があります。

まず頭に浮かんだのがトラックバッド”。

これだとマウス操作自体がなくなるので負担軽減になりそうです。

 

そしてもうひとつ。考えたのがトラックボール。

これは昔なつかしいボール式マウスを裏返しにしたような製品で、これだと細かなポインティングにも対応できそうです。
探してみると、”ケンジントン”と”サンワサプライ”というメーカーが各種取り揃えていますね。
ケンジントンのトラックボール製品
サンワサプライのトラックボール製品

さらに、このトラックボールの利点として、左利きにも対応できている点も評価できます。
(今回のお題も左利きへの対応が条件/トラックバッドももちろん左利きに対応しています)

余談ですが、トラックボール、マウスだと「クリックのつもりがドラッグになってしまう」というような方にもお勧めです。こんな記事も見つけてしまいました。
86歳のトラックボール使いのおばあちゃん

「マウスで手首が痛い/腕が疲れる」「マウスの操作がどうも苦手」という方、は一度試してみられてはいかが?

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今日のお題「ファイルを共有したい」 / 2013年6月27日

クライアントから「ファイル共有をしたいんだけど、どういう方法がいい?」というお題をいただいた。
こちらのクライアントでは、既に社内のネットワークに共有フォルダを設定してあるので、それだけでは要件を満たせない事態になっているようだ。

詳しく聞いてみると、要件は以下の7点にまとめることができる。

現状の問題点や要望
1:社外からアクセスできない ➡ 社外からもアクセスしたい
2:共有しているファイルが更新された際に、関係者に通知したい
3:関係者が、共有ファイルを追加/更新できるようにしたい
4:誰が、いつ、ファイルを更新したのかわかるようにしておきたい
5:ファイルにアクセスできる人(関係者)の制限は、社長が管理できるようにしたい
6:社員以外の関係者とも共有したい
7:設備投資や運用にはできるだけ費用をかけたくない

「社外からのアクセス」を考えると、Webベースのファイル共有サービスが妥当だろう。(できるだけ設備投資とかは避けたいし)
「通知」機能は、メールで通知される事が望ましい。(ガラケーを使っている社員さんもいるし、社外の人の環境はわからないし)
などなどを勘案して、グループウェアのサイボウズLiveをオススメし、テスト導入してもらった。

サイボウズLiveだと、グループメンバー200人まで無料で使えるしね(^_^)

現在、とりあえず社内プロジェクトのメンバー招集まではたった半日でに進行。(ここまでは非常にスムーズ(^_^)v)
これから実際の運用テストに入ります。
うまく進めばいいんだけど・・・。

気がかりな点としては、共有ファイルの取り扱いについて。
ファイルの閲覧や編集には、一旦自分のパソコンにダウンロードしないといけないこと。
編集したファイルを新たに共有したい時には、元のファイルに対して上書きアップロードしないといけないんだけど、これがややこしいと混乱しないかなぁ?と、心配。

そんな混乱を避けたいなら、共有ファイルをオンライン上で上書き編集できるサービスがいいのだけど、それはそれでちと問題もある。

例えば、Google Docs の場合、オンラインでスプレッドシートや文章を作ったり編集したりできるのだけど、各自が Google アカウントを持ってなくちゃダメだし、社外の人もいるので Google Business で一括管理とも行かない。
また、ローカルで作ったエクセルやワードのファイルについては、ダウンロードしてから編集することに変わりがない。
社内の作業環境全体を見直さないといけないので、大変なんだよな。

できるだけ現状の仕事環境に影響がない形で、グループウェアを導入するという意味では、サイボウズLive、いいんじゃないかと考えてます。

あとは、定着するか?ですね。
実はこれが一番のハードルで・・・。

「できるだけ現状の仕事環境に影響がない形で」導入したということは、グループウェアを使わなくても今まで通りの仕事のやり方ができてしまうということ。

グループウェアを使わない日ができてきたり、使わないメンバーが現れ始めると、共有されている情報が古いままになっていたり、古いファイルが最新版として共有されるという事態が発生して、メンバーのグループウェアに対する信頼がなくなって、さらに誰も使わなくなる・・・。という悪循環。悪夢のサイクルに入ってしまいます。

一度こうなると、仕切り直そうと声をかけても、グループウェアを変えてみても、そもそもの信頼を失っているのでなかなか軌道修正は難しく、経験的には不可能に近い。

ですので、グループウェアは評価テストが終わったら、一発勝負と思って使い倒すこと!
特にリーダーは、「グループウェアには最新の正確な情報がある。」ということを担保することが重要です。

自分自身も、気をつけたいものです。はい。

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やっぱり日本語はITには向かない? / 2013年6月22日

先日、日本語版ハフィントンポストで「“俺”ではなく”俺たち”を自慢する日本人」という記事を見つけた。

記事自体の趣旨とは違ったのでけれど、下記の一文を読んで、なるほどなという妙な納得感を感じた。

「あらゆる出来事をネガティブにとらえてしまうのがうつ病だとされていましたが、最新の研究では、彼らの自己認識は正確すぎてポジティブな勘違いができないのだと考えられるようになりました。」

統計的にどうなのかはよくわからないけど、IT業界(特にプログラマなど)にうつ病になる人が多いと聞く。
その原因について、「IT関連の人間にはオタクが多く、すなわち一般的なコミュニケーション能力に問題があり、引きこもりがちな性格からうつ病になるのだ。」的な評価というか判断を耳にすることがあるのだが、やっぱりどうも違うように感じていた。
その「どうも違う」と感じる理由がこの記事を読んでわかった気がしたのだ。

プログラミングという作業は、モノやコトを一つずつ事細かく”定義”して、それぞれが間違いなく正確にコンピュータが処理できるように、ToDoリストを作る作業だ。

モノの定義、コトの定義によってプログラム異なる。当たり前のことだ。

プログラムの開発は、その最初の段階で必ず要件定義というのをやる。
何を作ろうとしているのか?どういう動作をして欲しいのか?というのを、プログラムを作って欲しい側と実際に作る側の間で確認するのだ。

プログラマはそこで決められた定義に基づいてプログラムを書いて行くのだけれど、この段階で問題が発生する。
定義があやふやなのだ。

定義書に基づいて、その通り作ったにもかかわらず、「いや、そこはそうじゃなくて、こういう意味だよ」なんて言われて修正することはしょっちゅう起こる。
その度にプログラマの作業は増える。しかし納期は変わらない。
開発費だって上乗せされることもない。

プログラマからすると、「打ち合わせで、こう定義したことは確認済みだろ。」「自分は定義通りに間違いなく仕事をしてる。」「クライアントの意向が第一なのはわかってる。」「でも、しわ寄せは全部自分に覆いかぶさってくる。」と言う思いがたまる。

はたして、プログラマはうつ病に追い込まれて行くのだ。

定義書が不十分だった?
勿論それもある。
でもそれだけではないように思う。

  • 「そこんとこ、うまくやっておいて」と言う日本人のコミュニケーションのやり方。
  • そしてもう一つは、日本語という言語が物事を正確に定義するには向かない言語だということ。

これら二つのことが、プログラマをはじめとするIT業界人間をうつ病に追い込んでいるのではないか、と僕には思われるのだ。

プログラムする上で、言葉の定義はとても重要で、繊細なものだ。
そういう意味でプログラマは言葉に関してとても敏感な人たちだと言える。

そんな言葉に敏感なプログラマが、定義のあやふやな日本語の世界で(ましてやプログラミングというものに対して、一般的な理解の低い社会において)仕事をするということは、孤立しやすく、理解もされず、うつ病に追い込まれるのは当然のように思われる。

彼らのコミュニケーション能力に問題があるのではない。
いい加減な(「心ない」と言ってもいい)対応や言葉が、彼らを苦しめ、追い詰めているのだ。

デジタルデバイドという言葉があるが、一般的にはITの知識のない者の不利益を問題視しているようだ。
でも、その知識の格差がITのスキルを持っている者を苦しめている現実もあるように思う。

すべての人がプログラミングなどの知識を身につける必要があるとは思っていない。
でも、わからないなりに従事者を慮っていただきたいとも思う。

そして僕は、このITのスキルや知識の有無のギャップを埋める何かを考え出したい。

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機器更新の理由はさまざま / 2013年6月20日

iPhone4S ユーザーの友人から、「今時(iPhone)5を買うのってどうかな?次の(5S?)を待った方がいい?」という相談を受けた。
次の機種を待ったとしても数ヶ月。それに彼女はiPhoneを買ってまだ2年の機種代金の支払いが終わっていないはず。何をそんなに慌てているのか?と、その理由を聞いてびっくらこいた。

「iPhone4用のケースって、最近はもうあんまり売ってないのよねぇ〜。カワイイと思えるのもないから、iPhoneごと変えちゃおうかと思って…。」

だ、そうな。
すごい。
何がすごいのか、よくわからないのだけど、凄すぎる。

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中小零細企業のIT化が進まない理由 その3 / 2013年3月24日

前回このブログを更新してから、早いもので1年以上経ってしまってます。
いやはや、月日が流れるのは早い…。

その前回の記事から1年経って、中小零細企業のIT化が進まない理由というのはもっと単純なことではないか?と考えるようになった。
これを言ってしまうと身も蓋もないのだけれど、IT化など本気でやる気はさらさらないのだ。

必要とされていない理由は、いろいろと考えることができる。
まず、ITで実現したい姿を経営層がイメージできていない。
そもそもITで何が実現できるのか?がわかっていないのだから無理からぬことではある。

そして、経営層に自分の問題だという当事者意識もないように感じられる。
未だに「私はアナログ人間なので…」などとのたまう人が多数いらっしゃるのは、その現れではないか?と思う。

今の多くの経営層の方々にとっては、何ができるのかわからないに、結構な予算をかけて、自分が新たに勉強しないといけないモノをわざわざ導入しようというモチベーションが高くなるわけがないのである。

海外ではどうなのか知らないが、これはやはり経営層にキーボードに慣れていない高齢者が多いことが関係しているように思える。

こう書いてしまうと、ITに投資をしない経営者がよろしくない。バカだと言ってるように聞こえてしまうかも知れないが、決してそんなことはない。
その企業が日々の業務に支障なく、経営できているのであれば、必要のないものには投資しないというのは至極まっとうな経営判断だと言える。

問題は、ITに関わる自分自身が、IT投資をしない企業に打ち勝つだけの力を、IT化によって提供することができていないことなのだ。

IT投資をしない企業に対して、絶対的な差をつけるような価値を開発者は生み出さないといけないのだと思うのです。
もっともっと頭を使え、もっともっと手を動かせ、自分。

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