頭の中はこんなもんです。
2012年、Apple TV は大化けする!? / 2010年5月21日
今朝の日経新聞に、ソニーとグーグルの提携のニュースがトップ記事として取り上げられていました。
インターネットと融合したテレビを開発するということと、iPad に対抗する機器を共同開発するのが目玉のようです。
テレビの方はこの秋にも発売するスケジュールで進むのだとか・・・。
おそらく、高機能(=多機能)で高品質な商品が、結構高価格で提供されるんでしょう。
が、この段階で予測するのもなんですが、あまり魅力的な商品にはならないように思っています。
その理由は、主にこの3つ。
1:開発期間があまりに短い
2:テレビの使い方において、ファミリーとパーソナルの区分けが不明確
3:ユーザーが用途に追いつけない
それよりもむしろ、こういったチャレンジによって、新しいテレビの使われ方や家庭内での位置づけが提案され、一般に認知されることで、今のところ成功とは言えないアップルの「Apple TV」が生まれ変わり、大化けするきっかけになるのではないか?と考えています。
2010年秋;Sony が Google OS 搭載のテレビを発売
2011〜12年;同カテゴリの商品が各社から発売
2012〜13年;Apple が Apple TV を刷新
Apple TV 付属のリモコン、iPhone、iPod Touch、iPad 用の Apple TV コントロール(リモコン)アプリをリリース
というシナリオです。
さぁて、予測はあたりますでしょうか?ね(笑
Cloud Computing World in Osaka / 2010年5月18日
昨日、Cloud Computing World in Osaka というセミナーイベントに参加してきました。
今話題のクラウドについて、世界最大手セールスフォースドットコムの大阪初のイベントです。
内容的には既にWeb等で発表になっている情報ばかりで、目新しいことはなかったのですが、聴衆側がIT業界ではない一般ユーザーとなるような層の人が多く、クラウドというサービス形態が一般に認知されつつあるのだなと実感しました。
要は顧客管理で蓄積した情報を、営業に活用することをITの面から支援する仕組みで、独自に一から開発/運用するよりもずっと早く始められて低コストで運用できるところがミソです。
確かに独自開発ではこれほどのスピードでの開発や機能追加には対応できないと納得させられます。
独自開発のようにあれこれと機能が充実している訳ではありませんが、御客の情報をベースに営業マンの行動を企画/実行/フォローするにはどんぴしゃのシステムです。
興味を持たれた方は、セールスフォースドットコムのホームページをご覧いただくか、私あてにお問い合わせ下さい。
私にお問い合わせいただければ、専門用語なしで分かりやすく(笑)解説します。
セールスフォースドットコムのホームページ
http://www.salesforce.com/jp/
私(神下あつし)のメールアドレス
mailto:kamishita@portal-dev.info
地方分権ってどうよ?(素人の勝手な私案) / 2010年5月17日
「地方分権しないといけない」と地方の知事や各種自治体の首長や議員さんがのたまう姿がよく報道されていますが、それが実現された時の姿がいまいち良くわかりません。
今朝も口蹄疫の被害拡大で、宮崎県の東国原知事が陳情に出向いている姿がテレビのニュースに取り上げられていました。
地方分権が進むと、こういう「陳情」というのはなくなるのでしょうか?
良くわかりません。
大阪では、大阪市と大阪府を統合して大阪都にしたらどうだとか、道州制を導入しようとか、果ては日本からの独立を目指すなんてのもあります。
またテレビの公開討論会などを見ていると、地方側の不満としては、「ひも付きの予算ばかりで委託業務が多いので、独自にやりたいことができない」というのが多数意見のように思えます。
んじゃどうするのか?
事業の主体を逆にするという発想で、以下のようなものはどうでしょう?
・税金は基本的にすべて地方税にする
・税種、税率は各地方で決める
・税収はすべて各地方で使途を決められる
・外交や国防をはじめとする「国」という単位でしかできないサービスは、地方から国(=中央政府)への委託業務とする(もちろんそれに必要な予算を付けて)
・どういったサービスをいくらの予算で委託するかは、「全国知事会」みたいな地方の意見を集約する会議で決める
・その際の予算の地方ごとの負担額(比率)も「全国知事会」みたいな会議で決める
都道府県の自治権は大幅に大きくなるし、現在の参議院を都道府県知事が兼任して地方の意見を集約する議会にすれば二院政の意義もあるように思うし・・・。
突拍子もないけど結構いい案のように思うのだけどなぁ。。。
今テレビで見る議論は、あまりに小手先の予算獲得合戦にしか見えないので、もう少し夢のある大胆なアイデアを聞かせてもらいたいものです。
iPad、中期的にはあんまり売れないのじゃないか? / 2010年5月15日
今までiPadについて「すごくよさそう!」と喧伝していたのですが、ふと、「あんまり売れないんじゃないか?」という思いにとらわれてきました。
そりゃ今までのWindowsベースのタブレットPCやAmazonのKindleなんかよりはずっと売れるとは思います。
が、iPodのように爆発的になおかつ継続しては売れないのではないか?と思うようになってきています。
その理由は色々あるのですが、1つは、iPadそれ単体ではアクティベートもできず、使うことができないこと。これではユーザーの裾野の広がりに限界があるように思われます。
そしてもう1つは、Appleが商品の発表の際に、「製品のポートフォリオの位置づけで商品を説明をする時は売れない」ジレンマがあるように思うのです。
このジレンマは、過去の商品で言うと、G4 Cube、Apple TV などに当てはまると思うのですが、
今回、ジョブスは iPad が「MacBook と iPhone/iPod Touch の間を埋めるスクリーン」と説明しています。
これはApple社の製品ポートフォリオの話であって、ユーザーの求める物とは関係ありません。
そういうユーザーの潜在的な不満やニーズに応えたものではないものが爆発的に継続して売れるのかな?と思うわけです。
なので、iPad は売り出し直後にマニアックな人に向けてドッカーン!と売れた後は、結構すぐに販売台数は頭打ちになってしまうと予測するわけです。
で、他社からiPadに触発されて発売されるであろうタブレットPCやAmazonのKindleがもっと普及した後に、第2世代、第3世代の iPad がそれらの使い勝手を画期的に凌駕するインターフェースで発売された時に、初めて爆発的に売れるのではないか?と予測するのでありました。
前にも書きましたが、Apple は体験を売りにしている会社です。
MP3ミュージックプレーヤーや電話といった既に普及して、ほとんどの人が「こういうもんだよ」と当たり前に思っているものに、ユーザーインターフェースや質感で新しい体験を提供するところにAppleの真骨頂があるように思います。
しかし、iPad はユーザー側にそういった不満も期待もないところを商品のコンセプトにしています。
なので、今回はマニアのおもちゃ程度にしか売れないように思うのです。
(もちろん各業界に与える影響は絶大だとは思っています)
もし、今の段階で iPad が爆発的になおかつ継続して売れるのであれば、それは今までのタブレットPCや Kindle にもの足りなさを感じている人々が、僕の想像を遥かに超えてたくさん居たということだと思いますが、はたしてどうでしょうか。
iPad は、短期的にはヒットするけれど、中期的には息切れする。
継続して売れるのは、他社から同カテゴリの製品が多く出回って、このカテゴリの製品がコンシューマ市場に認知された後になる。
というのが現段階の僕の予測です。