頭の中はこんなもんです。


大事なのは抽象イメージ(多分) / 2015年4月28日

昨日はボランティア活動されてる方からご相談をいただいた。

障がいを持つお子さんを持つ親御さんの集まりで、学校などで紙芝居などをボランティアで行っているグループとのこと。

グループの主要メンバーの方(いずれも主婦のお三方)と、日曜昼間のファミレスで、顔合わせを兼ねて打ち合わせ。

要件としては、ボランティアグループの活動で、日程調整やら参加・不参加の人員調整が大変なんで、Webを使ってどうにかうまくやる方法はないか?ってことでした。
もちろん廉価もしくは無料で。←ここ大事。

グループの概要は以下のとおり

  • メンバーは約30名
  • メンバーにITに詳しい人はいない
  • パソコンを持ってる人もいるがメールとWebを見るくらい
  • 携帯は、ガラケーの人もスマホの人もいる

当初、電話で依頼を受けた時は、外部向けホームページと内部向けのグループウェア的なサービスを一括で構築できるサービスの利用を提案しようかと考えていたのだけれど、どうも最初からそこまでやるのは負担が大きすぎると判断。

シンプルなグループウェア(サイボウズLive)をお薦めした。
これならガラケーでもスマホでも使えるし、そして何より無料だ。
LINEを使うという手もなくはないのだが、スケジュールや掲示板機能を使うこと、ガラケーユーザーのことを考えて、今回は見送った。

サイボウズLiveの実際の画面を見てもらいながら主な機能の説明を行ったが、カレンダー機能や掲示板機能、チャット機能など、必要とする要件は満たされているようなので、このサービスを利用することに決定!。

早速、実際にその場でグループを作って、各自のアカウントも作って、運用を始めてもらうことにした。
慣れるまで当面は僕がグループ管理者を代行する。

こういうことは、使ってみないことには何も始まらない。
あれこれ言う暇があったら実際に使ってみるのが一番!なのだ。

しかし今回説明している中で感じたのは、『ITに慣れていない人にとって、「サービス」の抽象的なイメージというのが、なかなかつかめないのだなぁ。』ということ。

「ログイン」って何か?とか、「ID/パスワード認証」が何に対して行われているのか?とか・・・。言葉で言うのは難しいのだけれど、そういったことが何の実感もイメージもないんだな、ということを感じたのでした。

不慣れな人にとっては、ひとつの画面、ひとつのボタンが、そこにストーリーや流れといった位置づけのイメージがない機能そのものなのだ。

サービス事業者の説明も、機能説明に終始していて、そういったことは最近あんまり見かけることがないように思う。

そこで、今回僕が説明に使った(その場で描いた)のが下図。

Scannable の文書一つひとつの用語や流れを説明しながら描いて見せることで、やっとログインの意味やグループに参加するということのイメージが頭のなかに描けたようです。

ITが苦手という人は、こういった全体を俯瞰した抽象的な図をイメージするように心がけると、理解が進むのじゃぁないだろうか?。

サービスの提供者の方も、機能だけではなく、もう少しこういった全体のイメージの説明を充実させてみたら、ユーザーの理解の助けに良いかもよ。

ちょっと古い2007年初版の本だけど、慣れない人には無機質に思われるパソコンが、ちょっと血の通った存在に感じられる書籍をご紹介。
キンドル版も出ているようなので、ぜひ!。

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コメント(2)