頭の中はこんなもんです。
「梅棹忠夫 語る」読了 / 2012年1月16日
小山 修三氏による「梅棹忠夫 語る」(日経プレミアシリーズ)を読了。
梅棹忠夫氏に小山氏がインタビューしたものをまとめた本です。
インタビューというかたちを採っていることもあってか、言葉が平易でとても読みやすく、最後まで一気に読めてしまいます。
しかし、その内容は非常に濃くて、梅棹氏の洞察の深さ、鋭さを十二分に感じることができます。
またその発想や手法は、今の自分たちがパソコンやネットを使う上での使用方法や対峙のしかたまでを指し示しているかのように感じます。
惜しむらくは、梅棹氏がITの活用に関して、具体的な言及を残さないまま他界された事じゃないでしょうか。
武士道を武家の権威主義と切り捨て、明治以降のインテリジェンスをその流れをひいたインテリ道と呼んで毛嫌いした話は、コンピュータを一般の人にも使えるように、とパソコンを発明したスティーブ・ジョブスになぞらえてしまうのは、Macユーザーのひいき目でしょうか?
Macなどのパソコン、iPhoneやiPadなどのコンシューマ向けのモバイルデバイスで、Evernoteなどのクラウドサービスを使う現在のITを、梅棹氏ならどのように活用したのか?ぜひとも聞いてみたいと感じました。
続いて、梅棹氏の「知的生産の技術」を読み始めることにします。