頭の中はこんなもんです。
僕はスティーブ・ジョブスに関する本を読んだことがない。 / 2011年10月10日
思い返してみると、僕はスティーブ・ジョブスに関するいわゆる伝記っぽい本を読んだことがない。
彼のプレゼンやインタビューを漏らさず聞きたいとも思ってきたし、 昔は雑誌、今はネットで彼の言葉を追い続けてきたのに・・・だ。
で、考えてみると、僕は彼の言葉そのものや、彼が生み出したプロダクトに惹かれているのであって、誰かの解説やフィルターを通したスティーブ・ジョブスの解釈にはあまり魅力を感じないようだ。
渋谷陽一氏は『メディアとしてのロックンロール』で「デビッド・ボウイと十年連れ添った奥さんよりも、かれのアルバムを三十分聞き込んだオレのほうがかれのことがよくわかるのだ」と言われたそうだが、それと同じように、「解説を通じて彼を知るよりも、Macに、iPhoneに日々接している僕の方がよっぽど彼のことがわかるのだ」と思う。
彼が生み出したプロダクトには、一人ひとりの生活や人生(英語で言うLifeですな)と向き合う、そういうデザインがあったように思うのです。