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アップルは何を売る会社か?<競合各社の売っているものを考える> / 2010年2月10日

前回はAppleという会社が家電やコモディティ商品を売る会社ではないという事を書きました。
では何を作っている会社なのか?何を売っている会社なのか?というのが今回のお題です。

まずは、世間でアップルのライバルとして挙げられる会社との比較から見てみましょう。

■MICROSOFT
世界でもっとも普及しているWondowsOS を始め、Word, Excel, PowerPoint といったアプリケーションソフトを開発/販売していますが、何を売っているのか?を考えてみると、彼らが売っているのは、「ビジネスに使うソフトやそのソフトを使うための環境」を売っていると言えます。

■IBM
元々は事業用大型コンピュータのハードとソフトを開発/販売する会社(International Business Machine って名前なわけですからね)だったのですが、コンピュータのダウンサイジングと提供する商品のサービス化の流れから、現在はソリューション会社。つまり、企業の問題をITを使って解決しますよ、という「企業の業務上の問題をITで解決するサービス」が彼らの売っているものと言えます。

■Google
YouTube やら Android やら、いろいろな事業に手を出しているように見えますが、そんな枝葉にだまされてはいけません(笑)。
それらはひとえに”広告を表示する場所を作ること”と”その広告を見る人の数(=インターネットユーザー)を増やすこと”のためにやっていると考えれば、すべてつじつまが合います。
彼らの売っているものはただひとつ。「インターネット上の広告(枠)」です。

■amazon
amazonは一番わかりやすいんでしょうかね?
彼らが売っているのは「本」であり「家電製品」であり「靴」であり・・・。
いわゆる小売りをする会社です。(一部しくみを貸し出すようなこともしていますが)
昔からある街の本屋さんを、ITのしくみを駆使して、ウェブ上に置き換えたのがamazonと考えてよいと思います。

■楽天
よく amazone と比較されたりしますが、amazone とは全然異なる事業の会社です。
楽天は、私のイメージで言うと「不動産デベロッパー」に近いと考えています。
でかい商業ビルを開発して、そこにテナントを入れて、テナントからの不動産収入で成り立つ会社と言えばわかりやすいでしょうか?
彼らが売っているのは、テナント(=楽天市場の出店者)を対象にした「楽天市場という商業ビルのテナントブース」と「商業ビル内の広告枠」です。

■HP, DELL, NEC, 富士通, 東芝 などのパソコンメーカー
彼らが売っているのは「コンピュータのハードウェア」と言うことにまちがいはありません。が、
OS は Microsoft。CPU は Intel。その他のチップやメモリも様々な国の様々なメーカーから集めて組上げたものが商品なので、彼らの売っているものは、「安くコンピュータのハードウェアを組み立て、流通させる総合力」と言えるのかもしれません。

他社の事を書くだけで結構な文字数を書いてしまいました。
「んじゃぁ、Apple は何を売ってるんだ?」という結論は、次回にしたいと思います。

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