頭の中はこんなもんです。
iPad 最大の問題点 / 2010年2月8日
さきまで iPad が家庭内のメインPCになりうるという考えから、 iPad にあったらいいな周辺機器&アプリを書いてきましたが、ふと問題点が見えてしまいました。
その問題点というのは、「このデバイスを作っているのが Apple である」ということ。
iPhone にせよ、この iPad にせよ、Appleでしか作れない商品だとは思います。しかし、製造販売するのがAppleであることが、普及する上で最大の問題になるのではないか?と思うのです。
昨日まで書いてきた周辺機器やアプリが目指していたものは、iPadのテレビやエアコンのリモコン化、または電話やファックスの機能拡張のようなことで、一言で言ってしまえばPCの家電化と言えるのかもしれません。
しかし、Appleは家電を作れる会社ではないのです。
家電は、5年、10年使うのが当たり前の消費材です。
それは、5年、10年と使い続けられることはもちろんですが、逆に言えば、5年、10年と機能が変らなくても(進化しなくても)良い商品なわけです。
しかし、Apple が作る商品で、5年後10年後は同じ機能や性能の商品が売られている事はおそらくありません。
iPadは来年(遅くとも再来年)には、今とは違った機能やインターフェースとなっていると予測されます。
家電メーカーはいちいちそんなデバイスに対応して機能の追加やインターフェースの調整は期待できないのじゃないか?と思うのです。
今週の日経ビジネスには、「iPad が創るデジタル生活産業」という記事がトップで扱われ、個人情報のプラットフォームにかるかも・・・的なことが言われていたけれど、おそらく今の iPad ではそうはならない。と思う。
もし、Apple が個人情報のプラットフォームとなるデバイスを作る時が来るとするなら、それは各情報のフォーマットが標準化されて、社会的にもそういったデバイスが認知された後になるのじゃないか?と思う。
それは、iPod がMP3プレーヤーが普及した後に発売されたことや、iPhoneが携帯電話がこれだけ普及した後に発売されたことと同じで、Appleという会社が、売ろうとしているものが家電やコモディティ商品でないということに起因しているのだと思のです。
(んじゃぁ、Apple は何を売ってるのだ?という疑問については次回)
Apple だから生み出せた商品が、Apple製だからという理由で普及しないというのは、何とも複雑な気分になるのでした。